一般的な文章なら「取り決め」と書くと分かりやすく、公用文の表記基準では「取決め」とします。
たとえば、普通の文章なら、
契約上の取り決めを確認します。
公用文の表記なら、
取決め
です。
文化庁の「公用文における漢字使用等について」では、「取決め」が送り仮名を省く語として明記されています。
「取り決め」と「取決め」の基本ルール
「取り決め」は、「取り決める」の名詞形として送り仮名を付けた形です。
一方、公用文では、読み間違えるおそれのない活用のない複合語について、送り仮名を省くものがあります。
その一つが、
取決め
です。
「取り決め」は一般的な文章で使いやすい
普通の文章では、
契約上の取り決め
社内の取り決め
当事者間の取り決め
のように書くと分かりやすくなります。
たとえば、
双方の取り決めに従います。
新しい取り決めを設けました。
事前の取り決めを確認してください。
のような形です。
一般向けの記事やメールなど、特別な表記指定がなければ「取り決め」を使いやすいでしょう。
「取決め」は公用文で使われる表記
文化庁の公用文基準では、
取決め
が送り仮名を省く語として明記されています。
したがって、公用文では、
取り決め → 取決め
という表記になります。
法務省でも、
養育費の取決め
父母間の取決め
のような表記が実際に使われています。
場面別ではどちらを書く?
一般的な文章・メールでは「取り決め」
自分で表記を決められる文章なら、
取り決め
を使うと分かりやすくなります。
たとえば、
契約時の取り決めをご確認ください。
社内の取り決めに従って処理します。
双方で取り決めた内容を文書に残します。
のように書けます。
公用文では「取決め」
公用文の表記基準に従う場合は、
取決め
と書きます。
文化庁は、公用文で送り仮名を省く対象語として「取決め」を明記しています。
実際に法務省の現在の案内でも、
養育費の取決め
という表記が使われています。
一般向けの公的サイトでは表記が分かれることがある
公的機関のサイトだからといって、すべて「取決め」に統一されているわけではありません。
「取決め」を使う例
法務省では、
養育費の取決め
父母間の取決め
という表記が使われています。
公用文の基準に沿った形です。
「取り決め」を使う例
一方、裁判所の一般向け案内では、
子どもとの交流に関する取り決め
という表記も使われています。
そのため、一般向けWebページでは読みやすさを優先して「取り決め」とする例もあります。
動詞ではどう書く?
動詞は「取り決める」
動詞として使う場合は、
条件を取り決める。
双方で内容を取り決めました。
のように書きます。
名詞で「取決め」と書く公用文でも、動詞まで同じ形にするとは限りません。
名詞の「取決め」と動詞は分けて考える
たとえば、
養育費の取決めをする。
と、
養育費について取り決める。
では、名詞と動詞で役割が違います。
「取決め」という名詞表記を、そのまま動詞に当てはめないようにします。
表記を決めるときの注意点
「取決め」は公用文で正式に示された形
「取決め」は、単なる略記ではありません。
文化庁の公用文基準で、送り仮名を省く語として明記されています。
そのため、公用文で「取決め」と書くのは表記基準に沿った形です。
一般文まで「取決め」にする必要はない
公用文で「取決め」とするからといって、メールや一般記事まで同じ表記にする必要はありません。
一般的な文章なら、
取り決め
とした方が読みやすいでしょう。
同じ役割では表記をそろえる
同じ文書の中で理由なく、
契約上の取り決め
社内の取決め
と混在させると、表記揺れに見えます。
一般文なら「取り決め」、公用文なら「取決め」など、同じ役割ではそろえます。
迷ったときの判断基準
| 書く場面 | 表記の目安 |
|---|---|
| 普通の文章 | 取り決め |
| メール本文 | 取り決め |
| 一般向けの記事 | 取り決め |
| 公用文 | 取決め |
| 官公庁の既定文書 | 既定表記に従う |
| 動詞 | 取り決める |
一般的な文章なら「取り決め」、公用文の表記基準に従うなら「取決め」と考えると分かりやすくなります。
「取決め」は文化庁の公用文基準に明記された表記なので、前の「取りまとめ/取まとめ」とは違い、公用文上の根拠がはっきりある語です。
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