一般向けの文章では「取り消し」と書くと読みやすくなります。公用文では「取消し」が使われ、法律用語や固定した複合語では「取消」と書く場合があります。
「取り消し」「取消し」「取消」は、一般的な文章、公用文、法律・制度上の用語で表記が分かれやすい語です。
特に「取消訴訟」のような固定した用語は、普通の文章の「取り消し」と同じ基準では扱いません。
この記事では、3つの表記をどこで使い分けるか、一般向け本文・公用文・固定用語・動詞に分けて整理します。
3つの表記はどう使い分ける?
「取り消し」は一般向け本文で使いやすい
普通の案内文やメールなら、
- 予約の取り消し
- 注文の取り消し
- 申請の取り消し
のように書けます。
「取り消す」という動詞との関係が分かりやすい表記です。
「取消し」は公用文で使われる
公用文では、
取消し
という形が使われます。
たとえば、
- 処分の取消し
- 申請の取消し
- 決定の取消し
などです。
「取消」は固定した法律・制度用語で使われる
送り仮名のない「取消」は、
- 取消訴訟
- 審決取消訴訟
- 取消処分
など、固定した複合語で使われます。
一般的なメールの名詞をすべて「取消」にするという意味ではありません。
一般文と法律用語ではどう書き分ける?
普通の説明では「取り消し」
予約の取り消しは前日まで可能です。
のように書けます。
正式な法律用語では「取消」
処分取消訴訟
のように、制度上の用語は正式表記をそのまま使います。
一般向け表記へ勝手に書き換えないことが大切です。
動詞ではどう書く?
動詞なら、
予約を取り消す。
処分を取り消す。
と書くと自然です。
名詞の「取消」があるからといって、
予約を取消す。
と機械的に短くする必要はありません。
同じ文書ではどう統一する?
一般向けの案内で、
- 予約の取り消し
- 注文の取消し
- 申請の取消
と理由なく混在させるのは避けた方がよいでしょう。
普通の説明部分は「取り消し」にそろえ、正式名称だけ元の表記を使う方法があります。
迷ったときの判断基準
| 場面 | 書き方の目安 |
|---|---|
| 一般向け本文 | 取り消し |
| 公用文 | 取消し |
| 法律・制度の固定語 | 取消 |
| 正式名称 | その表記を優先 |
| 動詞 | 取り消す |
「取消」は短いから使うのではなく、固定用語かどうかを確認して使うのがポイントです。

