「取り付け」と「取付け」はどちらを書く?使い分けと表記ルール

表記・送り仮名

一般的な文章なら「取り付け」と書くと分かりやすく、公用文の表記基準では「取付け」とします。

たとえば、普通の文章なら、

エアコンの取り付けを依頼します。

公用文や技術資料では、

装置の取付け

のように書かれます。

つまり、一般向けの文章なのか、公用文・技術文書の表記基準に従うのかで使い分けます。

「取り付け」と「取付け」の基本ルール

「取り付け」は、「取り付ける」の名詞形として送り仮名を付けた形です。

一方、公用文では、読み間違えるおそれのない活用のない複合語について、送り仮名を一部省くものがあります。

その一つが、

取付け

です。

「取り付け」は一般的な文章で使いやすい

普通の文章では、

機器の取り付け
部品の取り付け
エアコンの取り付け

のように書くと分かりやすくなります。

たとえば、

新しい照明の取り付けを行います。

部品の取り付け方法を確認してください。

エアコンの取り付けを業者に依頼しました。

のような形です。

メールや一般向けの記事など、特別な表記指定がなければ「取り付け」を使いやすいでしょう。

「取付け」は公用文で使われる表記

文化庁の公用文基準では、

取付け

が送り仮名を省く語として明記されています。

つまり、

取り付け → 取付け

と、途中の「り」を省く形です。

これは単なる略記ではなく、公用文で用いる表記として示されたものです。

場面別ではどちらを書く?

一般的な文章・メールでは「取り付け」

自分で普通の文章を書くなら、

取り付け

とすると読みやすくなります。

たとえば、

装置の取り付けについてご案内します。

壁への取り付けが必要です。

部品の取り付けが完了しました。

のように書けます。

公用文・技術資料では「取付け」

公用文の表記基準に従う場合は、

取付け

とします。

実際、国土交通省の資料では、

封印の取付け

という表記が使われています。

経済産業省の技術基準でも、

取付けは次による。

のような表記が確認できます。

そのため、行政・技術関係の文書では「取付け」がよく使われます。

公的な技術資料ではどう使われる?

名詞では「取付け」

防衛省の技術資料では、

取付け

という見出しがあり、

建具の取付け

のような表記が使われています。

国土交通省の資料でも、

封印の取付け

という表記があります。

このように、名詞では「取付け」が公的な技術文書で実際に使われています。

動詞では「取り付ける」

同じ技術資料でも、動詞では、

木造に取り付ける場合

アンカーを取り付ける

のように「取り付ける」と書かれています。

つまり、

  • 名詞 → 取付け
  • 動詞 → 取り付ける

という使い分けが実際の公的資料でも確認できます。

動詞ではどう書く?

動詞は「取り付ける」

動詞として使う場合は、

部品を取り付ける。

装置を壁に取り付けました。

のように書きます。

名詞で「取付け」とする文書でも、動詞まで同じ形にはしません。

「取付ける」を基本形にしない

たとえば、

部品の取付け

という名詞表記があっても、

部品を取付ける

と機械的に書くのではなく、

部品を取り付ける

とします。

名詞の送り仮名省略と、動詞の書き方は分けて考えます。

表記を決めるときの注意点

「取付け」は公用文で正式に示された形

「取付け」は、文化庁の公用文基準で送り仮名を省く語として明記されています。

そのため、

取付け

は送り仮名を落とした誤記ではありません。

一般文まで「取付け」にする必要はない

公用文や技術資料で「取付け」とするからといって、メールや一般向けの記事まで同じ表記にする必要はありません。

普通の文章なら、

取り付け

と書いた方が読みやすいでしょう。

正式名称・既定表記はそのまま使う

たとえば、

封印取付け受託者

のように既定の名称で「取付け」が使われている場合は、その表記をそのまま使います。

本文を「取り付け」にしていても、正式名称まで変更しないようにします。

迷ったときの判断基準

書く場面表記の目安
普通の文章取り付け
メール本文取り付け
一般向けの記事取り付け
公用文取付け
公的な技術資料取付け
正式名称・既定表記指定に従う
動詞取り付ける

一般的な文章なら「取り付け」、公用文や公的な技術資料では「取付け」と考えると分かりやすくなります。

特に重要なのは、名詞の「取付け」と、動詞の「取り付ける」を分けて考えることです。

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