一般的な文章なら「割り当て」と書くと分かりやすく、公用文の表記基準では「割当て」とします。
たとえば、普通の文章なら、
担当者の割り当てを行います。
公用文の表記なら、
割当て
です。
つまり、一般文か、公用文の表記基準に従う文書かで使い分けます。
「割り当て」と「割当て」の基本ルール
「割り当て」は、「割り当てる」の名詞形として送り仮名を付けた形です。
一方、公用文では、読み間違えるおそれのない活用のない複合語について、送り仮名を一部省くものがあります。
その一つが、
割当て
です。
「割り当て」は一般的な文章で使いやすい
普通の文章では、
担当者の割り当て
座席の割り当て
予算の割り当て
のように書くと分かりやすくなります。
たとえば、
各担当者への作業の割り当てを行います。
座席の割り当てを変更しました。
使用できる容量の割り当てを確認してください。
のような形です。
メールや一般向けの記事など、特別な表記指定がなければ「割り当て」を使いやすいでしょう。
「割当て」は公用文で使われる表記
公用文の送り仮名の基準では、
割当て
が送り仮名を省く語として明記されています。
つまり、
割り当て → 割当て
と、途中の「り」を省く形です。
これは単なる略記ではなく、公用文で使う表記として示されているものです。
場面別ではどちらを書く?
一般的な文章・メールでは「割り当て」
自分で普通の文章を書くなら、
割り当て
とすると読みやすくなります。
たとえば、
担当業務の割り当てについてご連絡します。
座席の割り当てが完了しました。
アカウントごとの容量の割り当てを変更できます。
のように書けます。
公用文では「割当て」
公用文の表記基準に従う場合は、
割当て
とします。
公用文で送り仮名を省く語の一覧にも「割当て」が含まれています。
そのため、公用文で、
予算の割当て
数量の割当て
のように書くことがあります。
動詞ではどう書く?
動詞は「割り当てる」
動詞として使う場合は、
担当者を割り当てる。
座席を割り当てます。
と書きます。
名詞で「割当て」とする公用文でも、動詞まで同じように送り仮名を省くとは限りません。
名詞と動詞は分けて考える
たとえば、
担当業務の割当て
という名詞表記と、
担当業務を割り当てる
という動詞表記は分けて考えます。
名詞の省略表記をそのまま動詞に当てはめないようにします。
表記を決めるときの注意点
「割当て」は公用文で正式に示された形
「割当て」は、文化庁系の公用文基準で送り仮名を省く語として明記されています。
そのため、
割当て
は送り仮名を落とした誤記ではありません。
一般文まで「割当て」にする必要はない
公用文で「割当て」とするからといって、メールやWeb記事まで同じ表記にする必要はありません。
一般向けの文章なら、
割り当て
とした方が読みやすいでしょう。
同じ役割では表記をそろえる
同じ文書の中で理由なく、
担当者の割り当て
座席の割当て
と混在させると、表記揺れに見えます。
一般文なら「割り当て」、公用文なら「割当て」など、同じ役割では表記をそろえます。
迷ったときの判断基準
| 書く場面 | 表記の目安 |
|---|---|
| 普通の文章 | 割り当て |
| メール本文 | 割り当て |
| 一般向けの記事 | 割り当て |
| 公用文 | 割当て |
| 組織の指定表記 | 指定に従う |
| 動詞 | 割り当てる |
一般的な文章なら「割り当て」、公用文の表記基準に従うなら「割当て」と考えると分かりやすくなります。
ポイントは、名詞の「割当て」と、動詞の「割り当てる」を分けて考えることです。

