「受付」と「受け付け」はどちらを書く?使い分けと表記ルール

表記・送り仮名

名詞として書くなら「受付」、動作を表す動詞なら「受け付ける」とすると迷いにくくなります。

たとえば、窓口や業務の名称なら「受付」、申し込みなどを受理する動作なら「受け付ける」です。

  • 受付は1階です。
  • 参加申込の受付を開始します。
  • 参加申込を受け付けます。

「受付」と「受け付け」のどちらも見掛けるため迷いやすいところですが、まず名詞として使っているのか、動詞として使っているのかを確認すると決めやすくなります。

名詞なら「受付」と書ける

文化庁の「送り仮名の付け方」では、「受付」は、慣用が固定しているため送り仮名を付けない名詞の例として挙げられています。

そのため、窓口・業務・期間などを表す名詞として使う場合は、「受付」と書くことができます。

使う場面書き方
窓口の名称総合受付
業務を表す申請受付
期間を表す受付期間
名詞として文章中で使う受付を開始します

案内板や申込フォームの項目名、資料の見出しなど、短く名称を示す場面でも「受付」は使いやすい表記です。

動作を表すなら「受け付ける」と書く

誰かが申し込みや申請を受理する動作を表す場合は、「受け付ける」と書きます。

  • 窓口で申請を受け付けます。
  • 電話での予約は受け付けていません。
  • 午後5時まで申し込みを受け付けます。

「受け付ける」は動詞なので、「受け付けます」「受け付けない」「受け付けた」のように形が変わります。

名詞の「受付」と区別しておくと、文書内の表記をそろえやすくなります。

「受け付け」という名詞表記を使う場合もある

名詞だから必ず「受付」でなければならない、というわけではありません。

一般向けの文章などで、送り仮名を残して読みやすくしたい場合には、「受け付け」と書くこともあります。

たとえば、

  • 申し込みの受け付けを開始します。
  • 受け付けは午後5時までです。

のような書き方です。

文化庁の「公用文作成の考え方」でも、広く一般に向けた解説や広報では、読み手への配慮から、送り仮名を省いて書くことになっている語でも省かずに書くことができるとされています。

ただし、「受付」「受け付け」を理由なく混在させると表記の揺れに見えます。

複数の書き方ができる場合でも、同じ文書やWebサイトでは基準を決めてそろえるとよいでしょう。

迷ったら「受付」と「受け付ける」で分ける

一般的な文書で表記をすぐ決めたいなら、次の分け方がシンプルです。

  • 名詞・名称・項目名 → 受付
  • 動作 → 受け付ける

「受付時間」「受付窓口」「受付を開始する」は「受付」、「申請を受け付ける」「予約を受け付けます」は「受け付ける」と考えれば、表記がぶれにくくなります。

なお、会社・学校・自治体などに独自の表記基準や指定様式がある場合は、そのルールを優先してください。

関連記事

タイトルとURLをコピーしました