「取りまとめ」と「取まとめ」はどちらを書く?使い分けと表記ルール

表記・送り仮名

自分で一般的な文章を書くなら、「取りまとめ」と書くのが分かりやすい形です。「取まとめ」という表記も実際の公的資料などで見られますが、公用文なら必ず「取まとめ」とするルールがあるわけではありません。

たとえば、

意見の取りまとめを行います。

調査結果を取りまとめました。

のように書けば自然です。

「取まとめ」を使う場合は、その文書や組織で採用されている表記かどうかを確認するとよいでしょう。

「取りまとめ」と「取まとめ」の基本ルール

文化庁の「送り仮名の付け方」では、複合語は原則として、それぞれの語の送り仮名の付け方に従って書きます。

「取りまとめ」は、「取りまとめる」から転じた名詞として、送り仮名を付けた形が分かりやすい表記です。

「取りまとめ」は一般的な文章で使いやすい

普通の文章では、

意見の取りまとめ
結果の取りまとめ
報告書の取りまとめ

のように書けます。

たとえば、

各部署の意見を取りまとめます。

アンケート結果の取りまとめを行いました。

最終的な取りまとめは来月を予定しています。

のような形です。

特別な表記指定がなければ、「取りまとめ」を選ぶと読みやすいでしょう。

「取まとめ」も実際には使われる

「取まとめ」という送り仮名を省いた表記も、行政資料などで実例があります。

たとえば、厚生労働省の議事録では、

これは取まとめとして1点確認とお願いですが

という表記が使われています。

ただし、同じ官公庁の資料でも「取りまとめ」の方が広く使われています。

そのため、

公用文だから「取まとめ」

と一律に決めるのは適切ではありません。

場面別ではどちらを書く?

一般的な文章・メールでは「取りまとめ」

自分で表記を決められる文章なら、

取りまとめ

を使うと分かりやすくなります。

たとえば、

ご意見の取りまとめをお願いします。

会議内容を取りまとめました。

調査結果の取りまとめが完了しました。

のように書けます。

メールや一般向けの記事でも、この形を使いやすいでしょう。

既定の文書で「取まとめ」となっている場合は従う

既存の様式、内部文書、業務資料などで、

取まとめ

に統一されている場合は、その表記に合わせます。

同じ資料の中で、

取りまとめ
取まとめ

を理由なく混在させるより、既定の表記にそろえた方が自然です。

公用文ではどちらを書く?

文化庁の「送り仮名の付け方」では、複合語は原則として各構成語の送り仮名に従います。

また、公用文では一部の複合語について送り仮名を省く運用がありますが、「取まとめ」は代表的な省略語として明示されている形ではありません。

一方、実際の官公庁資料では、

取りまとめ

と、

取まとめ

の両方が確認できます。

たとえば、内閣府の消費者委員会では「取りまとめ」が繰り返し使われています。

したがって、公用文についても、

「取まとめ」が唯一の正しい表記とはせず、所属機関の用字用語や既存文書に合わせる

と考えるのが安全です。

動詞ではどう書く?

動詞は「取りまとめる」

動詞として使う場合は、

意見を取りまとめる。

結果を取りまとめました。

のように書くと分かりやすくなります。

「取まとめ」という名詞表記が使われる文書でも、動詞まで必ず、

取まとめる

とする必要はありません。

名詞と動詞は分けて判断する

たとえば、

結果の取まとめ

という既定の項目名があっても、本文では、

担当部署が結果を取りまとめます。

と書くことがあります。

名詞の見出し表記と、文章中の動詞は分けて確認するとよいでしょう。

表記を決めるときの注意点

「取まとめ」を公用文の固定表記だと思わない

官公庁資料で「取まとめ」の実例はあります。

しかし、それだけで、

公用文では「取まとめ」が正しい

とはいえません。

「取りまとめ」も官公庁で広く使われています。

同じ役割では表記をそろえる

同じ文書の中で、

意見の取りまとめ
結果の取まとめ

と理由なく揺れるのは避けた方がよいでしょう。

自分で表記を決められる一般文なら、「取りまとめ」に統一すると分かりやすくなります。

正式名称・既定表記は変更しない

資料名や項目名が、

○○取まとめ

と決められている場合は、その表記をそのまま使います。

本文の表記方針が「取りまとめ」でも、正式名称まで変更する必要はありません。

迷ったときの判断基準

書く場面表記の目安
普通の文章取りまとめ
メール本文取りまとめ
Web記事・説明文取りまとめ
官公庁の文書既定表記を確認
「取まとめ」と決められた項目名取まとめ
動詞取りまとめる

自分で一般的な文章を書くなら「取りまとめ」を基本にし、「取まとめ」が既定表記として使われている場合はその形に合わせると考えると分かりやすくなります。

「取まとめ」は実例のある表記ですが、公用文だから必ずそう書く、とまではいえません。

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