括弧の前後に句読点は必要?位置の基本ルール

句読点・記号の書き方

括弧の前後に、必ず読点「、」や句点「。」を置くわけではありません。読点は文の構造に応じて使い、文末の括弧では「括弧が文の一部への注釈なのか、文全体への注釈なのか」で句点の位置が変わります。

たとえば、部分的な補足なら、

会議は中止します(詳細は別途連絡します)。

のように、閉じ括弧の後に句点を置きます。

一方、文全体への注釈なら、

会議は中止します。(詳細は別途連絡します。)

のように、本文を句点で終えてから括弧を置く形があります。

括弧の前後に句読点を機械的に置かない

文化庁の「公用文作成の考え方」では、括弧の前後に常に句読点を置くという一律のルールではなく、文の構造と括弧の役割に応じて使い分ける考え方が示されています。

文の途中の括弧には読点を自動で付けない

たとえば、

申請期間は4月1日(月)からです。

では、

4月1日、(月)

のように、括弧の直前へ読点を入れる必要はありません。

(月)は「4月1日」に対する補足なので、そのまま続けます。

括弧の後にも読点を自動で付けない

たとえば、

申請期間は4月1日(月)から5月10日(金)までです。

では、

(月)、から

とはしません。

括弧が終わったから読点を置くのではなく、外側の文に読点が必要かどうかで判断します。

文末の括弧では句点の位置が変わる

文化庁は、文末に括弧がある場合、部分的な注釈か、文全体への注釈かで句点の位置を使い分けるとしています。

文の一部への注釈なら閉じ括弧の後に句点

たとえば、

会議は中止します(詳細は別途連絡します)。

では、括弧部分も本文の一部です。

そのため、

本文(補足)。

という形にします。

文全体への注釈なら本文を句点で終える

たとえば、

会議は中止します。(詳細は別途連絡します。)

のように、括弧全体が前の文への注釈なら、まず本文を句点で終えます。

その後に括弧を置きます。

括弧の後に句点を置くかどうかを詳しく確認したい場合は、括弧の後に句点を付ける?文末での正しい配置で整理しています。

括弧の中の句点はどうする?

括弧の外だけでなく、括弧内で文が終わる場合の句点も確認します。

括弧内で一文が終わるなら句点を打つ

文化庁の「公用文作成の考え方」では、括弧の中で文が終わる場合には句点を打つことを基本としています。

たとえば、

(以下「基本計画」という。)

のような形です。

名詞や語句なら句点を打たない

一方、

国立科学博物館(上野)

のように、括弧内が名詞や短い語句なら句点を打ちません。

つまり、

(上野。)

とはしません。

読点を使うか迷いやすいケース

括弧の前後では、読点を入れたくなることがありますが、括弧だけを理由に追加しないことが大切です。

長い補足の前でも文構造を優先する

たとえば、

この制度は令和6年4月から開始します(対象者については別紙を参照してください)。

と書けます。

補足が長いからといって、

開始します、(対象者については……)

とする必要はありません。

括弧を外して考えると判断しやすい

読点が必要か迷ったら、括弧部分をいったん外してみます。

申請期間は4月1日からです。

この文に読点が不要なら、

申請期間は4月1日(月)からです。

でも、括弧の前後に読点を追加する必要はありません。

括弧の前後で迷ったときの判断基準

場面句読点の目安
文中の短い補足括弧の前後に自動で読点を付けない
日付・年号の補足そのまま続ける
部分的な注釈が文末にある閉じ括弧の後に句点
文全体への注釈本文を句点で終えてから括弧
括弧内で一文が終わる括弧内に句点
括弧内が名詞・語句句点なし
指定スタイルがある指定を優先する

迷ったら、「括弧の前後だから句読点を付ける」のではなく、外側の文と括弧内の文がそれぞれどこで終わるかを確認します。

部分注釈なのか、文全体への注釈なのかを見分けると、句点の位置も判断しやすくなります。

参考資料・参考サイト

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