文頭で条件や例外を付け加える「ただし」は、「ただし、」と後ろに読点を置くのが基本です。
たとえば、
申込みは10月31日まで受け付けます。ただし、定員に達した場合は早めに締め切ります。
のように書きます。
公文書の書き方を定めた自治体の要領でも、「ただし」「また」「なお」など、文章の始めに置く接続詞の後には、差し支えない限り読点を用いるとされています。
文頭の「ただし」は「ただし、」と書く
「ただし」は、前に述べた内容に条件・例外などを加えるときに使われます。
基本形は、
ただし、○○の場合を除きます。
です。
たとえば、
参加費は無料です。ただし、交通費は各自で負担してください。
申込みは先着順です。ただし、定員に達した時点で受付を終了します。
のように、「ただし」の直後へ読点を置きます。
栃木県や遠野市の公文書ルールでも、文頭に置く「ただし」の後へ読点を用いる形が示されています。
「ただし、」を置く位置
「ただし」は、何に対する条件・例外なのかが分かる位置に置きます。
前の文全体に条件を加えるなら次の文の先頭
最も分かりやすいのは、
申込みは郵送でも受け付けます。ただし、締切日必着です。
のように、前の文をいったん句点で終え、「ただし、」から新しい文を始める形です。
条件や例外が独立して見えるため、一般的な案内文やビジネス文書でも使いやすい書き方です。
但し書きを目立たせるなら別行にする
注意してほしい条件なら、
申込みは10月31日まで受け付けます。
ただし、定員に達した場合は早めに締め切ります。
のように、改行して示すこともできます。
改行しても、
ただし、
の直後に読点を置く基本は変わりません。
「ただし」の後の読点は省ける?
「ただし、」が基本ですが、すべての文章で絶対に読点が必要というわけではありません。
公文書のルールでも、「ただし」などの接続詞の後には「差し支えない限り」読点を用いるという定め方があります。
そのため、媒体独自の表記ルールがある場合は、その指定を優先できます。
ただし、通常の文章では、
ただし申込後の変更はできません。
より、
ただし、申込後の変更はできません。
とした方が、「ただし」と条件部分の境目が分かりやすくなります。
特に理由がなければ「ただし、」と書くと判断して問題ありません。
「ただし、」を使うときは前の内容との関係を明確にする
「ただし」は、単なる話題追加ではなく、前に述べた内容へ条件や例外を加える場合に向いています。
たとえば、
参加できます。ただし、事前申込みが必要です。
なら、「参加できる」という内容に「事前申込みが必要」という条件を加えています。
一方、
参加できます。ただし、会場は駅前です。
では、「会場は駅前」という情報が条件や例外になっていないため、「また、」など別のつなぎ方の方が自然な場合があります。
読点の位置だけでなく、「ただし」が前の内容への条件・例外になっているかも確認します。
「ただし、」「なお、」「また、」の書き分け
文頭では、いずれも後ろに読点を置く形がよく使われますが、役割が異なります。
| 表現 | 主な役割 | 例 |
|---|---|---|
| ただし、 | 条件・例外を加える | ただし、未成年者は除きます。 |
| なお、 | 補足を加える | なお、詳細は後日連絡します。 |
| また、 | 情報を追加する | また、郵送でも受け付けます。 |
「後ろに読点を置く」という形だけで選ばず、前の文との関係に合う表現を使います。
「なお」については、「なお」の後に読点「、」は必要?文頭表現の書き方で整理しています。
「また」については、「また」の前に読点「、」は必要?読みやすい位置の考え方で解説しています。
「ただし」の後の読点をまとめると
| 書き方 | 判断 |
|---|---|
| ただし、申込みが必要です。 | 基本形 |
| ○○です。ただし、△△の場合を除きます。 | 条件・例外を加える形 |
| ただし申込みが必要です。 | 通常は「ただし、」の方が読みやすい |
| 別行で「ただし、○○」と書く | 使える |
| 媒体独自の表記ルールがある | 指定を優先する |
| 単なる情報追加に「ただし」を使う | 「また」「なお」なども検討する |
迷ったら、文頭の「ただし」は「ただし、」と書けばよいでしょう。
ただし、○○の場合を除きます。
のように、直後へ読点を置きます。
そのうえで、「ただし」以下が前の内容に対する条件・例外になっているかを確認すると、文章全体も分かりやすくなります。

