注釈記号は、注記の目的と数で使い分けます。注意・補足そのものを目立たせるなら「※」、本文中の語句から注へ導くなら「*」、複数の注記を対応させるなら番号を使うと分かりやすくなります。
たとえば、
※申込後の変更はできません。
は、注意事項そのものを目立たせる形です。
一方、
利用料金*については別途手数料がかかります。
のように、本文中の特定箇所から注へ導く場合にはアスタリスクが使えます。
注記が複数あるなら、「注1」「※1」など番号で区別すると対応関係を追いやすくなります。
注釈記号は役割で使い分ける
「※」「*」「番号」には、それぞれ向いている使い方があります。
注意・補足を目立たせるなら「※」
米印「※」は、
※受付時間は17時までです。
のように、補足や注意事項の先頭に置く使い方に向いています。
文化庁の「公用文作成の考え方」でも、「※」は見出しや補足的事項の頭に付けて目立たせる記号として示されています。
そのため、本文との細かな対応を示すというより、注意書きそのものを目に入りやすくしたい場合に使いやすい記号です。
詳しくは、米印「※」はどう使う?注記の位置と書き方で解説しています。
本文から注へ導くなら「*」
アスタリスク「*」は、本文中の特定の語句から注や補足へ導く場合に使えます。
CEFR*を参考にしています。
*CEFRについての補足説明
文化庁も、「*」について文中の語句に付けて注や補足に導く用途を示しています。
また、補足的事項の先頭に置くこともできます。
詳しくは、アスタリスク「*」はどう使う?注釈記号としての表記で整理しています。
注記が複数あるなら番号を使う
注記が複数ある場合は、
注1
注2
や、
※1
※2
など、番号で区別すると本文との対応が明確になります。
たとえば、
参加費は1,000円です※1。
申込期限は10月31日です※2。※1 別途手数料が必要です。
※2 定員に達した場合は早めに締め切ります。
という形です。
「※1」「注1」などのどれか一つが全国共通の正解というわけではありません。組織や媒体の指定がある場合は、その方式を優先します。
本文と注記を対応させる方法
注釈記号を使うときに重要なのは、何に対する注記なのかを読み手が迷わないことです。
注記が一つなら単独の記号でも分かりやすい
注記が一つだけなら、
※申込期限は変更になる場合があります。
のような形でも十分です。
本文中の特定語句に注を付けるなら、
対象者*
*令和8年4月1日時点
のように対応させます。
注記が複数ならそれぞれを識別する
複数の箇所に同じ「※」だけを付けると、
本文※
別の本文※
のどちらに、どの説明が対応しているのか分かりにくくなることがあります。
その場合は番号を加え、
本文※1
別の本文※2
のように識別できる形にします。
ページ末尾や文書末尾へ注記をまとめる場合も、番号があると本文へ戻りやすくなります。
注釈記号を選ぶときのポイント
注釈記号は、見た目だけで選ぶのではなく、読み手が情報を追いやすいかで判断します。
注意事項を独立して見せたい場合
※注意事項
のように「※」を使うと、本文と区別して目立たせやすくなります。
特定の語句を補足したい場合
用語*
のように、対象となる語句へ記号を付け、その記号と対応する注を置きます。
多数の注記を整理したい場合
注記が増えたら、
注1
注2
注3
など、番号を付けた方が管理しやすくなります。
記号を増やして、
*
**
***
と区別する方法もありますが、注が多くなるほど見分けにくくなるため、番号の方が適する場合があります。
注釈記号を使うときの注意点
「※」「*」「番号」のどれを使う場合でも、文書内での役割をそろえることが大切です。
同じ役割で記号を混在させない
同じ種類の注記なのに、
※
*
注1
を理由なく混在させると、読み手がそれぞれ別の意味を持つ記号だと受け取る可能性があります。
文化庁も、各種の符号を使う場合には文書内で用法を統一し、濫用を避けるよう示しています。
注釈そのものを増やしすぎない
短い文章に注釈が大量に付くと、本文より注記を追う負担の方が大きくなります。
説明として重要な内容なら、注釈ではなく本文へ組み込むことも検討します。
※・*・番号の使い分けをまとめると
| 注釈記号 | 向いている使い方 | 例 |
|---|---|---|
| ※ | 注意・補足そのものを目立たせる | ※受付は17時まで |
| * | 本文中の語句から注へ導く | 用語* |
| ※1、※2 | 複数の注記を対応させる | 本文※1 |
| 注1、注2 | 複数の注を整理する | 注1 ○○ |
| *、** | 少数の注を区別する方式もある | 媒体ルールに従う |
迷ったら、「何を目立たせたいか」と「注記がいくつあるか」で決めます。
注意書きそのものを見せたいなら「※」、本文中の特定語句から注へ導きたいなら「*」、複数の注記を確実に対応させたいなら番号を使うと整理しやすくなります。
全国共通の一つの注記方式が決まっているわけではないため、組織・媒体・投稿規程などに指定がある場合は、そのルールを優先します。

