括弧の中に括弧を書くときはどうする?入れ子の正しい書き方

句読点・記号の書き方

括弧の中にさらに括弧を書く場合、必ず別の種類の括弧へ変える必要はありません。同じ種類の括弧をそのまま重ねて使うこともできます。

文化庁の「公用文作成の考え方」でも、

(平成26(2014)年)

のように、丸括弧()の中へさらに丸括弧を入れる例が示されています。

また、「」の中にさらに「」を使うこともできます。

一方、書名や引用など役割を分けたい場合は、

「『文章の書き方』を読みました。」

のように『』を使うことがあります。

つまり、入れ子になった回数だけで括弧の種類を決めるのではなく、それぞれの括弧の役割で判断するのが基本です。

括弧は同じ種類を重ねてもよい

文化庁の「公用文作成の考え方」では、括弧は()と「」を基本とし、その中にさらに括弧を使う場合も、同じ種類を重ねてよいとされています。

丸括弧()はそのまま重ねられる

たとえば、

令和6年(2024年(予定))

のように、()の中へさらに()を入れることができます。

文化庁が示す、

(平成26(2014)年)

も同じ考え方です。

「外側が丸括弧なら、内側は必ず別の形にする」という決まりではありません。

かぎ括弧「」も重ねて使える

「」の中にさらに「」を使うこともできます。

したがって、

外側=「」
内側=必ず『』

と機械的に決める必要はありません。

『』は、内側の要素を別の役割として区別した方が分かりやすい場合に使います。

括弧の種類を変える場合は役割で決める

同じ種類を重ねてもよい一方で、内容の役割を分けるために別の括弧を使うことがあります。

発言の中に書名を入れる場合

たとえば、

「『文章の書き方』を読みました。」

なら、

  • 「」=発言
  • 『』=書名

という役割です。

単に「内側だから『』」なのではなく、書名であることを示すために二重かぎ括弧を使っています。

補足と引用を分ける場合

たとえば、

申請書(「様式1」を使用)

のように、

  • ()=補足
  • 「」=名称・引用

として役割を分けることもできます。

丸括弧と、かぎ括弧の使い分けは、()と「」はどう使い分ける?補足と引用の書き分けで詳しく確認できます。

入れ子が深くなるときはどうする?

括弧を重ねること自体は可能ですが、何重にもなると読みづらくなります。

二重程度ならそのまま使える

たとえば、

申請期間(令和6年4月1日(予定)から)

程度なら、括弧同士の関係も比較的分かりやすいでしょう。

三重以上なら文章を組み直す

たとえば、

申請期間(令和6年4月1日(予定(変更の可能性あり))から)

のように括弧が重なると、対応関係が分かりにくくなります。

この場合は、

申請期間は令和6年4月1日からを予定しています。なお、日程は変更する場合があります。

のように、文を分けた方が読みやすくなります。

使えるかどうかだけでなく、読者が対応関係を追えるかも確認します。

句読点は括弧の役割に合わせて置く

括弧を入れ子にした場合でも、句点や読点はそれぞれの文の構造に合わせます。

補足の括弧なら外側の文に句点を置く

たとえば、

会議は中止します(詳細は別途連絡します)。

のように、括弧部分が本文の一部なら、外側の文の終わりとして句点を置きます。

括弧内で一文が終わる場合もある

文化庁は、括弧の中で文が終わる場合には句点を打つことを基本としています。

ただし、引用部分や名詞・単語など、文ではないものには句点を打ちません。

括弧の前後の句読点については、括弧の前後に句読点は必要?位置の基本ルールで詳しく整理しています。

入れ子で迷いやすいケース

括弧の種類を変えるかどうかは、形だけでなく中身を確認します。

年号や補足の中にさらに補足を入れる

(平成26(2014)年)

のような場合は、同じ丸括弧を重ねて構いません。

発言の中に書名がある

「『○○入門』を読んでください。」

のように、役割を分けたい場合は『』を使うと分かりやすくなります。

引用の中にさらに引用がある

この場合も必ず『』に変えるとは限りません。

同じ「」を重ねることもできますが、読みづらい場合は『』などで役割を分けます。

「」と『』の使い分けは、「」と『』はどう使い分ける?かぎ括弧の表記ルールで確認できます。

迷ったときの判断基準

状況基本的な考え方
()の中にさらに補足同じ()を重ねてもよい
「」の中にさらに引用同じ「」を重ねてもよい
発言の中に書名『』で役割を分けることがある
補足の中に名称・引用()と「」を役割で使い分ける
三重以上の入れ子文を分けることも検討
指定スタイルがある指定を優先する

迷ったら、「外側と内側の括弧は同じ役割か、別の役割か」を確認します。

同じ役割なら同じ括弧を重ねても構いません。

書名・引用・補足など役割が違うなら、括弧の種類を変えると読みやすくなる場合があります。

詳しく確認したいときはこちら

参考資料・参考サイト

関連記事

タイトルとURLをコピーしました