「受付け」と「受け付け」のどちらを書くか迷ったら、送り仮名を残すなら「受け付け」とすると分かりやすいでしょう。
一方、窓口や業務などを名詞として簡潔に表すなら「受付」が使えます。
- 受付を開始します。
- 申し込みの受け付けを開始します。
- 申し込みを受け付けます。
実際に表記を決めるときは、「受付け」と「受け付け」の二択だけで考えず、「受付」も含めて使い方を分けると整理しやすくなります。
送り仮名を残すなら「受け付け」と考える
「受け付ける」は、「受ける」と「付ける」からできた複合語です。
動詞として使う場合は、次のように書きます。
- 応募を受け付ける
- 予約を受け付けます
- 申請は受け付けない
この形に沿って名詞として送り仮名を残す場合も、「受け付け」とすれば語の形が分かりやすくなります。
たとえば、
申し込みの受け付けを開始します。
のように書けます。
「受付け」を中間の形として使う必要はある?
「受付け」は、「受け付け」から前半の送り仮名を省いた形です。
ただし、一般的な文章で表記を新しく決める場合は、
- 送り仮名を残すなら「受け付け」
- 慣用的な名詞として簡潔に書くなら「受付」
と分けた方が、ルールを作りやすくなります。
たとえば、
△ 受付期間中に、申請の受付けを行い、窓口で書類を受け付けます。
とするより、
○ 受付期間中に、申請の受付を行い、窓口で書類を受け付けます。
のように、名詞を「受付」、動詞を「受け付ける」とそろえる方法があります。
「受付」は慣用が固定した名詞として示されている
「受付」は、単に送り仮名を適当に省いた表記ではありません。
文化庁の「送り仮名の付け方」通則7では、「受付」は、一般に慣用が固定しているため送り仮名を付けない名詞の例として挙げられています。
そのため、次のような表記ができます。
- 受付時間
- 受付場所
- 受付担当
- 受付を終了しました
「受付け」と「受け付け」だけを比べるより、名詞では「受付」という定着した形があることを押さえておく方が、実際の文書では判断しやすくなります。
文書内では使い方ごとに表記をそろえる
社内文書やWebサイトなどで表記を統一するなら、「送り仮名を何文字省くか」だけで決める必要はありません。
| 使い方 | 表記例 |
|---|---|
| 名詞・名称 | 受付 |
| 送り仮名を残した名詞 | 受け付け |
| 動詞 | 受け付ける |
すでに会社や媒体で「受付け」という表記を採用している場合は、既存の表記基準を優先する方法もあります。
大切なのは、同じ用途で「受付」「受付け」「受け付け」が理由なく入れ替わらないようにすることです。

