「呼び出し」と「呼出し」はどちらを書く?使い分けと表記ルール

表記・送り仮名

一般的な文章なら「呼び出し」と書くと分かりやすく、公用文の表記基準では「呼出し」とします。

たとえば、普通の文章なら、

担当者の呼び出しをお願いします。

公用文や法的な手続では、

呼出し

という表記が使われます。

また、

呼出状

のように送り仮名を付けない形が、正式な用語として使われる場合もあります。

「呼び出し」と「呼出し」の基本ルール

文化庁の「送り仮名の付け方」では、複合語は原則として構成する語の送り仮名に従って書きます。

その例として、

呼び出し電話

が示されています。

一方、読み間違えるおそれがない場合には、

呼出し電話
呼出電話

と送り仮名を省くことも許容されています。

「呼び出し」は一般的な文章で使いやすい

普通の文章では、

担当者の呼び出し
電話での呼び出し
緊急時の呼び出し

のように書くと分かりやすくなります。

たとえば、

受付で担当者の呼び出しをお願いします。

呼び出しがあるまでお待ちください。

緊急時には職員を呼び出します。

のような形です。

一般向けの記事やメールなら、「呼び出し」を基本にすると読みやすいでしょう。

「呼出し」は公用文で使われる表記

公用文の送り仮名の具体的な運用では、

呼出し

が送り仮名を省く語として挙げられています。

つまり、

呼び出し → 呼出し

と、途中の「び」を省く形です。

これは単なる誤記ではなく、公用文で使われる表記です。

場面別ではどちらを書く?

一般的な文章・メールでは「呼び出し」

自分で普通の文章を書くなら、

呼び出し

を使うと分かりやすくなります。

たとえば、

担当者の呼び出しをお願いします。

呼び出しに応じて窓口へお越しください。

電話による呼び出しを行います。

のように書けます。

公用文・法的な手続では「呼出し」

公用文の表記基準に従う場合は、

呼出し

とします。

実際、裁判所の案内でも、

裁判員候補者として呼出しを受けた

当事者や証人に対する呼出し

という表記が使われています。

行政・司法関係の手続では、「呼出し」が自然な場合があります。

「呼出し」と「呼出状」はどう違う?

行為を表す名詞では「呼出し」

人を呼び出す行為や手続そのものを指す場合、

呼出し

という表記が使われます。

裁判所でも、

裁判所からの呼出し

のような表記が確認できます。

正式な書面名では「呼出状」

裁判所では、

呼出状

という用語も使われます。

これは、

呼出し状

ではなく、「呼出状」という一まとまりの法的な用語・書面名として使われているものです。

正式名称として「呼出状」とされている場合は、その表記をそのまま使います。

動詞ではどう書く?

動詞は「呼び出す」

動詞として使う場合は、

担当者を呼び出す。

証人を呼び出します。

のように書きます。

文化庁の「公用文作成の考え方」でも、活用する複合語の例として、

呼び出す

が示されています。

「呼出す」を基本形にしない

名詞で、

呼出し

と書くからといって、動詞まで、

呼出す

とするわけではありません。

公用文でも、活用する語は基本的に送り仮名を付けて、

呼び出す

と書きます。

表記を決めるときの注意点

「呼出し」は公用文で使われる正式な省略形

「呼出し」は、単に「び」を書き忘れた形ではありません。

公用文の送り仮名の運用で示されている表記です。

「呼出状」は正式用語としてそのまま使う

裁判所の「呼出状」のように、正式名称として送り仮名のない形が使われている場合があります。

この場合は、自分の本文が「呼び出し」でも、

呼び出し状

へ勝手に変更しないようにします。

同じ役割では表記をそろえる

同じ本文で理由なく、

担当者の呼び出し
職員の呼出し

と混在させると表記揺れに見えます。

一般文なら「呼び出し」、公用文なら「呼出し」など、同じ役割ではそろえると読みやすくなります。

迷ったときの判断基準

書く場面表記の目安
普通の文章呼び出し
メール本文呼び出し
一般向けの記事呼び出し
公用文呼出し
裁判・行政上の既定表記呼出し
呼出状などの正式名称指定表記に従う
動詞呼び出す

一般的な文章なら「呼び出し」、公用文の表記基準に従うなら「呼出し」と考えると分かりやすくなります。

また、「呼出状」のような正式用語は別枠として、その名称どおりに書きます。

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