「書き込み」と「書込み」はどちらを書く?使い分けと表記ルール

表記・送り仮名

自分で文章を書くなら「書き込み」を基本にするとよいでしょう。公用文でも「書込み」が省略表記として指定されているわけではありません。「書込み」は、既定の名称や独自の表記として使われている場合にその表記へ合わせます。

たとえば、

掲示板への書き込みを確認しました。

必要事項を書き込んでください。

のように書けば自然です。

「書込み」を見掛けても直ちに誤字とはいえませんが、「公用文だから書込み」と考えるのは適切ではありません。

「書き込み」と「書込み」の基本ルール

文化庁の「送り仮名の付け方」通則6では、複合語は、構成する語それぞれの送り仮名に従って書くことを本則としています。

この考え方で書くなら、

書き込み

が基本です。

「書き込み」は本則に沿った形

一般的な文章では、

SNSへの書き込み
コメントの書き込み
データの書き込み

のように書けます。

消費者庁や警察庁、法務省の一般向け案内でも「書き込み」が使われています。

「書込み」は使われることもある

送り仮名を省いた、

書込み

という表記も実際には使われています。

農林水産省関係のWebサービスの利用規約でも、「書込み」という表記例があります。

ただし、その実例があることと、公用文の標準表記であることは別です。

場面別ではどちらを書く?

一般的な文章・メールでは「書き込み」

自分で表記を決められるなら、

書き込み

を選ぶと分かりやすくなります。

たとえば、

掲示板への書き込みを削除しました。

コメント欄への書き込みはできません。

データの書き込みが完了しました。

のような形です。

既定の名称が「書込み」ならその表記に従う

システム名、項目名、利用規約などで、

書込み

と決められている場合は、その表記をそのまま使います。

本文で「書き込み」を使っていても、正式な名称まで変更する必要はありません。

公用文ではどちらを書く?

公用文では、この点を特に区別して考えます。

186語の省略表記に「書込み」はない

文化庁の「公用文作成の考え方」では、活用のない複合語186語について送り仮名を省くとしています。

一覧には、

書換え
申込み
持込み
積込み

などがありますが、「書込み」は含まれていません。

そのため、「申込み」などから類推して、

公用文では書込み

とするのは避けた方がよいでしょう。

公用文でも基本は「書き込み」

186語に含まれない語については、原則となる「送り仮名の付け方」に従って考えます。

したがって、公用文で自分が表記を決める場合も、

書き込み

を基本にするのが安全です。

ただし、組織独自の用字用語集や既定の名称がある場合は、そのルールを優先します。

動詞ではどう書く?

動詞は「書き込む」

動詞として使う場合は、

コメントを書き込む。

必要事項を書き込んでください。

と書きます。

文化庁の通則6でも、複合動詞は各構成語の送り仮名に従って書くのが本則です。

「書込む」を基本形にしない

通則6には、読み間違えるおそれがない場合に送り仮名を省ける「許容」もあります。

ただし、通常の文章でわざわざ、

書込む

とする必要はありません。

自分で文章を書くなら、

書き込む

にそろえると分かりやすいでしょう。

表記を決めるときの注意点

「書込み」を公用文の指定表記だと思わない

「書込み」は実際に使われる表記ですが、文化庁が示す公用文の186語には入っていません。

「申込み」「持込み」などと形が似ているため、同じルールだと思い込まないようにします。

正式名称・既定表記は変更しない

サービスやシステムで「書込み」と定められている場合は、その名称どおりに書きます。

本文を「書き込み」に統一していても、固有の名称まで変更しません。

同じ役割では表記をそろえる

同じ本文で、

SNSへの書き込み
コメントの書込み

と理由なく混在させると、表記揺れに見えます。

自分で表記を決められるなら「書き込み」に統一すると分かりやすくなります。

迷ったときの判断基準

書く場面表記の目安
普通の文章書き込み
メール本文書き込み
Web記事・説明文書き込み
公用文書き込み
「書込み」と決まった名称・項目書込み
組織独自の指定表記指定に従う
動詞書き込む

迷ったら「書き込み」と書けばよいでしょう。「書込み」は実例のある表記ですが、公用文で送り仮名を省く186語には含まれていません。

特に、「申込み」「持込み」が公用文で使われるから「書込み」も同じ、と類推しないことがポイントです。

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