「受け入れ」と「受入れ」はどちらを書く?使い分けと表記ルール

表記・送り仮名

一般的な文章なら「受け入れ」と書くと分かりやすく、公用文の表記基準では「受入れ」とします。

たとえば、普通の文章なら、

留学生の受け入れを進めます。

公用文では、

外国人材の受入れ

のように書かれます。

文化庁の公用文基準では、「受入れ」が送り仮名を省く語として明記されています。

「受け入れ」と「受入れ」の基本ルール

「受け入れ」は、「受け入れる」の名詞形として送り仮名を付けた形です。

一方、公用文では、読み間違えるおそれのない活用のない複合語について、送り仮名を省くものがあります。

その一つが、

受入れ

です。

「受け入れ」は一般的な文章で使いやすい

普通の文章では、

留学生の受け入れ
新入社員の受け入れ
注文の受け入れ

のように書くと分かりやすくなります。

たとえば、

新しい職員の受け入れ準備を進めます。

海外からの留学生を受け入れています。

予約の受け入れを停止しました。

のように書けます。

メールや一般向けの記事など、特別な表記指定がなければ「受け入れ」を使いやすいでしょう。

「受入れ」は公用文で使われる表記

文化庁の「公用文における漢字使用等について」では、

受入れ

が送り仮名を省く語として明記されています。

つまり、公用文では、

受け入れ → 受入れ

とする形があります。

出入国在留管理庁でも、

受入れ機関

という表記が現在使われています。

場面別ではどちらを書く?

一般的な文章・メールでは「受け入れ」

自分で表記を決められる文章なら、

受け入れ

を使うと分かりやすくなります。

たとえば、

研修生の受け入れについてご連絡します。

新しい制度の受け入れ準備を進めています。

施設での受け入れが可能です。

のように書けます。

公用文では「受入れ」

公用文の表記基準に従う場合は、

受入れ

とします。

文化庁は、「受入れ」を送り仮名を省く186語の一つとして示しています。

そのため、

外国人材の受入れ
研修生の受入れ
受入れ体制

のような形が使われます。

公的機関ではどう使われる?

名詞では「受入れ」が使われる

出入国在留管理庁では、

受入れ機関

という表記が使われています。

厚生労働省でも、

派遣労働者の受入れ

という見出しが使われています。

公用文の基準に沿った名詞表記です。

動詞では「受け入れる」と書く

同じ厚生労働省のページでも、

派遣労働者を受け入れる

と、動詞では送り仮名を付けています。

出入国在留管理庁でも、

外国人を受け入れる

という形が使われています。

つまり、

  • 名詞 → 受入れ
  • 動詞 → 受け入れる

という使い分けが実際に見られます。

一般向けの公的な文章では「受け入れ」も使える

文化庁の「公用文作成の考え方」では、公用文で送り仮名を省く語についても、広く一般の人に向けた解説・広報では、読み手への配慮から送り仮名を省かずに書くことができるとしています。

そのため、公的機関のWebページだから必ず、

受入れ

としなければならないわけではありません。

一般向けの案内なら、

受け入れ

とすることもできます。

表記を決めるときの注意点

「受入れ」は公用文で正式に示された形

「受入れ」は単なる略記ではありません。

文化庁の公用文基準で、送り仮名を省く語として明記されています。

動詞まで「受入れる」としない

名詞で、

受入れ

と書くからといって、動詞まで同じ形にするわけではありません。

普通は、

外国人を受け入れる。

新しい考えを受け入れました。

と書きます。

正式名称・既定表記はそのまま使う

たとえば、

受入れ機関

のように正式な用語として使われている場合は、その表記をそのまま使います。

本文を「受け入れ」にしていても、正式名称まで変更しないようにします。

迷ったときの判断基準

書く場面表記の目安
普通の文章受け入れ
メール本文受け入れ
一般向けの記事受け入れ
公用文受入れ
受入れ機関などの正式用語受入れ
一般向けの公的広報受け入れでも可
動詞受け入れる

一般的な文章なら「受け入れ」、公用文の表記基準に従うなら「受入れ」と考えると分かりやすくなります。

特にこの語は、名詞の「受入れ」と動詞の「受け入れる」を分けて考えることがポイントです。

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