「等」の前に読点「、」は必要?文章での区切り方

句読点・記号の書き方

「等」の直前には、通常、読点「、」を入れません。

たとえば、

書籍、雑誌等を用意する

と書き、

書籍、雑誌、等を用意する

とはしないのが基本です。

文化庁の「公用文作成の考え方」でも、

告示・通知等
記録・公開資料等
解説・広報等

のように、「等」の直前には読点を置かない表記が使われています。

「等」の前後の読点はどうする?

「等」の直前と直後では、読点の考え方が異なります。

「等」の直前には基本的に読点を入れない

「等」は、直前に挙げた語を受けて「そのほか同種のものも含む」と示す形で使われます。

そのため、

パソコン、タブレット等を使用する
氏名、住所、電話番号等を記入する
保存・活用等を進める

のように、最後の語と「等」を続けて書きます。

文化庁も、「等」「など」を使う場合は、その前に代表的・典型的なものを挙げるとしています。

「等」の後には読点を打つことがある

「等」の後の読点は、文の構造によって必要になることがあります。

たとえば、

書籍、雑誌等、必要な資料を持参してください。

では、「書籍、雑誌等」が一つのまとまりになっており、その後を区切るために読点を置いています。

これは「等だから読点を打つ」のではなく、文の区切りとして読点が必要だから打つものです。

一方、

書籍、雑誌等を持参してください。

なら、「等」の後にも読点は必要ありません。

複数のものを並べるときは「最後の語+等」と考える

「等」を使った並列表記では、並べる語の間に読点を置き、最後の語に「等」を続けると整理しやすくなります。

氏名、住所、電話番号等
パソコン、タブレット、スマートフォン等

この場合、

氏名、住所、電話番号、等

のように、最後の語と「等」の間まで読点で切る必要はありません。

文化庁の資料でも、「日付等」「括弧等」「箇条書等」のように、語と「等」を続ける表記が繰り返し使われています。

「等」の前に読点を入れたくなったら文を確認する

「等」の前に読点を入れた方が読みやすく感じる場合は、並列部分が長くなりすぎていないか確認します。

たとえば、

申込書、本人確認書類、住所を確認できる公共料金の領収書、等を提出してください。

とするより、

申込書、本人確認書類、住所を確認できる公共料金の領収書等を提出してください。

とする方が自然です。

さらに項目が多く読みづらい場合は、「、等」で区切るのではなく、箇条書きにするなど文章全体の形を見直した方が分かりやすくなります。

また、文化庁は「等」「など」自体についても、内容が曖昧になりやすいため慎重に使うよう示しています。

「等」の前の読点をまとめると

書き方判断
書籍、雑誌等を用意する基本形
書籍、雑誌、等を用意する通常は避ける
氏名、住所、電話番号等を記入する基本形
書籍、雑誌等、必要な資料を持参する文の区切りとして「等」の後に読点を置くことはある
「等」の前に代表例を挙げる文化庁の考え方に沿う

迷ったら、「等」は直前の語に続けて書く、と考えると判断しやすくなります。

A、B、C等

が基本形です。

読点が必要になる場合も、「等」の前に機械的に付けるのではなく、文章のどこを区切る必要があるかで判断します。

参考資料・参考サイト

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