記書きの最後に独立して置く「以上」には、通常、句点「。」を付けません。
基本形は、
記
1.日時 ○月○日
2.場所 ○○会議室以上
です。
一方、
以上です。
以上、ご報告いたします。
のように「以上」を文章の一部として使う場合は、その文の最後に句点を付けます。
つまり、「以上」という言葉そのものに句点を付けるかではなく、記書きの終了表示なのか、一つの文なのかで判断します。
記書きの「以上」には句点を付けないのが基本
ビジネス文書で、
記
↓
記載事項
↓
以上
という形にする場合、最後の「以上」は記書きの終了を示す表示です。
この場合は、
以上
とし、
以上。
とはしない形が一般的です。
法務省の「社内文書の基本」に掲載されている通知書の例でも、箇条書きの最後は句点なしの「以上」で終わっています。
福島県のビジネス文書教材でも、「すべて記載したら、最終行の行末に『以上』と入れる」とされ、掲載例は句点なしです。
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)の文書作成課題でも、すべての内容を書き終えたあと、右寄せで「以上」と配置する形が示されています。
ただし、これらは「以上。は禁止」という全国共通の禁止規則を示したものではありません。
公式の文書例で、記書きの終了表示として「以上」と句点なしで置かれていることから、通常のビジネス文書では句点なしを基本と考えるとよいでしょう。
「以上」の使い方で句点の有無が変わる
同じ「以上」でも、文書の中での役割によって句点の扱いが異なります。
記書きの終了表示なら「以上」
記書きの最後なら、
以上
とします。
この「以上」は一つの文章を書くというより、「ここで記載事項が終わる」ことを示す表示です。
そのため、通常は句点を付けません。
配置については、ビジネス文書の「以上」は右寄せ?位置と配置の基本で詳しく解説しています。
一つの文なら「以上です。」
説明は以上です。
のように、一つの文として書く場合は句点を付けます。
ここでは「以上」が記書きの終了表示ではなく、述語を含む通常の文章として使われています。
文書末尾で「以上です」を使う場合については、文書の末尾に「以上です」と書いていい?書式上の考え方で確認できます。
「以上、ご報告いたします。」なら文末に句点を付ける
以上、ご報告いたします。
の場合も、文全体の最後に句点を付けます。
この場合、
以上。
で文が終わっているわけではありません。
「以上、ご報告いたします」という一続きの文なので、
以上、ご報告いたします。
とします。
詳しくは、「以上、ご報告いたします」はどう書く?末尾表現の配置で整理しています。
「以上。」と書かない方がよいケース
記書きの終了表示では、通常の文と同じ感覚で句点を付けないようにします。
「記」と対になる終了表示の場合
記
1.日時 ○月○日
2.場所 ○○会議室以上。
とするより、
記
1.日時 ○月○日
2.場所 ○○会議室以上
とするのが一般的です。
「記」と「以上」の組み合わせについては、「記」と「以上」は必ずセット?片方だけ使える場合で詳しく確認できます。
文書テンプレートで「以上」と指定されている場合
会社や提出先の既定様式に、
以上
と入っている場合は、その表記をそのまま使います。
一般的な句読点ルールを理由に、自己判断で「。」を追加する必要はありません。
「以上」の後に内容を続ける場合は配置自体を見直す
以上。
なお、当日は筆記用具をご持参ください。
のように、記書きの「以上」の後から本文を再開する場合は、句点よりも文書構成を見直した方がよいでしょう。
必要な内容は「以上」の前へ移す方法があります。
詳しくは、「以上」の後に文章を書いていい?文書の終わらせ方で解説しています。
紙・Wordとメールではどう考える?
「以上」を使う媒体によっても、書式の考え方は少し変わります。
紙・Wordの記書きでは句点なし
一般的な横書き文書で、
記
記載事項
以上
という記書きを作る場合は、「以上」を句点なしで独立して置けばよいでしょう。
既定テンプレートがある場合は、その表記を優先します。
メールでは「以上」を使わない場合もある
メールは紙文書と同じ記書き形式にする必要がない場合があります。
日時:○月○日
場所:○○会議室
持ち物:筆記用具
のように箇条書きだけでまとめれば、「記」や「以上」を使わなくても内容は伝わります。
メールで使う場合は、メールで「記・以上」を使う?文書形式をメールに使う場合で確認できます。
「以上」の句点で迷ったときの判断基準
| 「以上」の使い方 | 句点の目安 |
|---|---|
| 記書き末尾の「以上」 | 付けない |
| 「記」と対になる「以上」 | 付けない |
| 「説明は以上です。」 | 文末に付ける |
| 「以上、ご報告いたします。」 | 文末に付ける |
| 「以上、ご確認ください。」 | 文末に付ける |
| 指定テンプレート | 指定に従う |
迷ったら、「この『以上』は記書きの終了表示か、一つの文章の一部か」を確認します。
終了表示なら、
以上
文章なら、
以上です。
以上、ご報告いたします。
のように書き分けると判断しやすくなります。

