箇条書きの番号は、「1.」と「1)」のどちらか一方が常に正しいわけではありません。
ビジネス文書では、
- 申込書を提出する
- 必要書類を添付する
という形も、
1)申込書を提出する
2)必要書類を添付する
という形も見られます。
ただし、公文書の作成要領では、
1 申込書
(1)本人確認書類
のように、番号の後に「.」や「)」を付けない形式も広く使われています。
そのため、会社や組織に書式指定があるならそれを優先し、指定がない場合は一つの形式に統一します。
「1.」と「1)」に全国共通の使い分けルールはない
一般的なビジネス文書について、
通常の箇条書きは必ず「1.」
正式文書では必ず「1)」
と定めた全国共通のルールはありません。
どちらを使うかは、
- 会社・組織の文書作成ルール
- テンプレート
- 媒体
- 箇条書きの階層
などによって変わります。
重要なのは、同じ役割の番号を文書内で統一することです。
公文書では「1」「(1)」の形が使われる
「1.」と「1)」だけを比較すると見落としやすいのが、公文書で使われる番号形式です。
大きな項目には「1」を使う例がある
横浜市の行政文書作成要領では、項目を細別する場合の見出し符号として「第1」「1」などを使う形式が示されています。
龍ケ崎市の公文書作成要領でも、
第1
1
(1)
ア
(ア)
a
(a)
という順序が示されています。
つまり、第1階層で、
1 申請方法
のように書く方法があります。
下位項目には「(1)」を使う例がある
一段下の項目では、
(1)窓口で提出する
(2)郵送で提出する
のような括弧付き番号が使われます。
この場合の「(1)」は、
1)
とは別の形です。
公的な文書を参考にするなら、「1」と「(1)」を階層によって使い分ける方法も有力です。
公文書では番号の後に「.」を付けない例がある
横浜市の行政文書作成要領では、見出し符号の次を1字分の空白とするとしています。
龍ケ崎市では、さらに明確に、
「、」「.」等を付けず、1文字分の空白
としています。
そのため、
1.申請方法
ではなく、
1 申請方法
という形です。
佐伯市の公文書作成の手引でも、項目を細別するときは、
「1.」「(1).」「ア.」のように「.」や「、」を付けず、「1」「(1)」「ア」のようにする
とされています。
したがって、公文書に近い書式を選びたい場合、「1.」より「1+空白」の方が公的な作成要領に近い例があります。
「1.」を使う場合
「1.」は、番号付きリストとして一般的に使われる形式の一つです。
Webやデジタル文書で使われる
たとえば、
- 申込書を用意する
- 必要事項を記入する
- 担当者へ提出する
という形です。
Science Tokyoのウェブアクセシビリティ資料でも、順序を扱うリストの例として、
- ○○
- △△
という番号付きリストが示されています。
WebやMarkdownなどでは、「1.」が番号付きリストとして扱われることもあります。
文書全体で形式をそろえる
「1.」を採用したなら、
2)
3.
のように途中で変えず、
とそろえます。
「1)」を使う場合
「1)」も社内資料や説明資料などで使われる番号形式です。
たとえば、
1)申請書を用意する
2)本人確認書類を用意する
3)担当者へ提出する
という形です。
ただし、「1)」が日本語ビジネス文書の全国共通標準というわけではありません。
会社のテンプレートなどで採用されている場合は、その形式を使います。
公文書型の、
(1)
とも区別して考えます。
番号が階層化する場合は役割を分ける
番号が一段だけなら、「1.」「1)」など一つの形式に統一すれば構造は伝わります。
複数階層になる場合は、番号の種類を変えて上下関係を示します。
公文書型なら「1」と「(1)」を分ける
たとえば、
1 提出方法
(1)窓口
(2)郵送2 提出期限
(1)通常申請
(2)特例申請
のようにします。
「1」と「(1)」で階層の違いが分かります。
同じ階層では同じ形式を使う
次のような混在は避けます。
- 申込書
2)本人確認書類
(3)返信用封筒
同列の3項目なら、
または、
1)
2)
3)
のように統一します。
公文書型なら、
1
2
3
とします。
どの番号を選ぶか迷ったときの優先順位
番号形式を選ぶときは、次の順に確認すると判断しやすくなります。
会社・組織の指定がある
社内規程、文書作成要領、既存テンプレートがあるなら、その形式を優先します。
たとえば既存文書が、
1)
2)
3)
で統一されているなら、それに合わせます。
公文書に近い書式にしたい
自治体などの公文書作成要領を参考にするなら、
1 大項目
(1)小項目
ア さらに下の項目
という形式があります。
この場合、「1.」「1)」のどちらかを無理に選ぶ必要はありません。
Webなど媒体側の形式がある
WebサイトやMarkdownでは、
- 項目
- 項目
が番号付きリストとして扱いやすい場合があります。
この場合は、媒体の仕様に合わせます。
「1.」「1)」「1」はどう選ぶ?
| 番号形式 | 使い方の目安 |
|---|---|
| 1. | Web・デジタル文書などでよく使われる |
| 1) | 社内資料などで使われることがある |
| 1 | 公文書の見出し符号として使われる例がある |
| (1) | 「1」より下の階層として使われる例がある |
| 1、 | 公文書では避けるよう定める例がある |
| 1. | 公文書では「.」を付けないよう定める例がある |
「1.」と「1)」のどちらが絶対に正しい、というルールはありません。
特に正式な日本語文書では、
1 項目
(1)小項目
という形式も一般的な選択肢です。
迷った場合は、
- 組織の指定を確認する
- 文書内で番号形式を統一する
- 階層があるなら番号の種類を分ける
の順で考えるとよいでしょう。

